- HOME
- 胃がん
胃がんとは?

胃がんは、胃の内側を覆う粘膜の細胞ががん化することで発生する悪性腫瘍の一種です。日本人にとってはなじみ深い病気のひとつで、罹患数の特に多いがんとして長く知られてきました。
早期に発見できた場合は内視鏡を使った治療のみで根治を目指せる一方、進行した段階では外科手術や複数の治療を組み合わせた対応が必要となります。見つけるタイミングが、その後の治療の進め方を大きく左右する疾患であると言えます。
胃がんの主な症状
初期の胃がんには、ほとんど自覚症状が現れません。患者様が体の異変を感じてから受診された頃には、ある程度進行している可能性が高いというのが、この病気の難しいところです。進行に伴って現れることのある症状としては以下が挙げられます。
- みぞおちの痛みや違和感
- 胃もたれ
- 食欲の低下
- 吐き気
- 黒っぽい便
- 貧血
- 急な体重減少
上記はいずれも他の病気でも起こりうる症状ですので、自覚症状の有無だけで胃がんの可能性を判断することはできません。気になる変化が長く続く場合には、検査での確認をご検討ください。
胃がんの原因とリスク要因
胃がんの発生には複数の要因が関わっていますが、特に大きな要素として知られているのがピロリ菌の感染です。胃がんを患われた方のほとんどにピロリ菌の感染歴があるという報告もあり、この菌の感染は、他のリスク要因とは比べものにならないほど大きな影響をもたらします。
その他には次のような要素が関わっているとされます。
- 塩分の多い食事(漬物、塩辛、加工肉などを頻繁に摂る習慣)
- 喫煙
- 飲酒
- 慢性胃炎や萎縮性胃炎の既往
- 加齢
- ご家族に胃がんの既往がある
複数の要因が重なるほど発症のリスクは高まりますが、中でもピロリ菌感染への対応は、胃がん予防の中心に据えるべきテーマだと当院は考えております。
ピロリ菌と胃がんの深い関係
ピロリ菌の感染は、多くの場合2歳から5歳頃の幼少期に起こります。一度感染した菌はそのまま胃の中にとどまり、20年から30年という長い年月をかけて胃の粘膜に少しずつ変化を起こします。慢性胃炎、萎縮性胃炎、腸上皮化生といった段階を経て、最終的に胃がんへとつながるのです。
こうした経過があるからこそ、若い世代であっても油断はできません。ご家族にピロリ菌の感染歴や胃がん・胃潰瘍の既往がある方には、一度は胃カメラ検査でご自身の胃の状態と感染の有無を確認しておかれることをおすすめいたします。当院では検査と除菌治療、その後の経過観察までを一貫してお引き受けしております。
早期発見が治療の選択肢を広げる
胃がんはステージによって治療の進め方が大きく変わります。ごく早期で粘膜内にとどまっている段階で発見できれば、内視鏡治療のみで根治を目指せる場合があります。一方、粘膜の深い層へと及んだ段階では、開腹もしくは腹腔鏡による外科手術、化学療法、放射線治療を組み合わせた対応が必要となり、お体にかかる負担も大きくなります。
当院の内視鏡担当医は、大学病院で消化器がんの患者様と長く向き合う中で、発見が遅れてしまった方の予後の厳しさを数多く見てまいりました。だからこそ、症状のないうちから定期的に検査を受けることの意義を、患者様に繰り返しお伝えしております。
胃カメラ検査による早期発見
早期の胃がんを見つけるためには、胃カメラ検査が有用な手段となります。バリウム検査では捉えにくい初期段階の病変も、胃カメラであれば粘膜の色合いの変化やわずかな凹凸として確認することができます。
当院ではNBI(画像強調観察)などの観察方法を用いて、通常光では見えにくい粘膜の変化を浮き上がらせて細かく確認しております。気になる所見があれば、その場で組織の一部を採取して病理検査に回すことも可能です。
こんな方は胃カメラ検査を
下記に該当される方には、症状の有無を問わず、定期的な胃カメラ検査をおすすめいたします。
- ピロリ菌の感染歴がある方、もしくは現在感染中の方
- ご家族に胃がんや胃潰瘍の既往がある方
- 健診で慢性胃炎や萎縮性胃炎を指摘されたことがある方
- 塩分の多い食生活、喫煙、飲酒の習慣がある方
- 40代以降で胃カメラ検査をまだ一度も受けたことがない方
神戸市須磨区の小野クリニックでは、内視鏡専門医が検査を担当しております。検査前の対話から検査後のご説明まで、お一人おひとりに時間をかけて向き合う検査体制でお迎えいたします。
当院での胃がんへの対応
胃カメラ検査で胃がんが疑われる所見が見つかった場合は、その場で組織の一部を採取して病理検査に回します。診断結果が確定した後は提携医療機関と連携を取り、患者様に合った治療方針を一緒に検討してまいります。
治療後の経過観察や、再発予防のための定期的な胃カメラ検査については、当院で引き続きお引き受けすることが可能です。地域のかかりつけ医として、検査前から治療後まで長くお付き合いさせていただける体制を整えております。
