十二指腸潰瘍

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十二指腸潰瘍とは?

十二指腸潰瘍とは?

胃に続く小腸の入口部分にあたる十二指腸の粘膜が、深く傷ついた状態が十二指腸潰瘍です。十二指腸は強い酸性の胃液が最初に流れ込む場所であるため、粘膜のバランスが乱れると容易に潰瘍が形成されます。

胃潰瘍と並ぶ消化性潰瘍の代表的な疾患で、症状や治療方針には共通する点も多いのです。しかし、好発年齢や痛みの現れ方、ピロリ菌との関わりの強さなどに独自の特徴があります。

十二指腸潰瘍の主な症状

十二指腸潰瘍の症状を語る上で外せないのが、痛みの現れるタイミングです。胃潰瘍が食後に痛みやすいのに対して、十二指腸潰瘍では空腹時、特に夜間や明け方にみぞおちが鋭く痛むという特徴があります。

食事をすると痛みが和らぐ、もしくは消えるというパターンを経験される方も少なくありません。これは食べ物が一時的に胃酸を中和することで、潰瘍部分への刺激が緩むためと考えられています。

その他の症状

痛みに加えて、次のような不調が現れることがあります。

  • 胸やけ
  • ゲップの増加
  • 吐き気
  • 背中に響くような痛み
  • 食欲の低下

出血を伴う場合の症状

潰瘍が深くなって出血を起こすと、便が黒く変わる(タール便)、コーヒーかすのような吐物が出る、めまいや動悸が起こる、健診で貧血を指摘されるといった変化が現れることがあります。こうしたサインを感じられた場合は、自己判断で経過を見るのではなく、お早めに当院へお越しください。

十二指腸潰瘍の原因とリスク要因

十二指腸潰瘍の原因として、大きな割合を占めるのがピロリ菌感染です。十二指腸潰瘍を発症された方の9割以上にピロリ菌の感染が認められるとされており、この菌との関連は極めて深く、十二指腸潰瘍の原因の大部分を占めています。

そのほか、潰瘍の形成に関わる要素としては解熱鎮痛剤(NSAIDs)の長期服用、強いストレス、喫煙、過剰なアルコール摂取、不規則な食生活などが挙げられます。これらは単独でも潰瘍の引き金となりますが、ピロリ菌感染と組み合わさることで、発症のリスクが大きく高まる傾向があります。

若い世代にも見られる十二指腸潰瘍

中高年層に多い胃潰瘍と違い、十二指腸潰瘍は20代から40代の若い世代にも発症します。お仕事や日々の忙しさの中で、空腹時の胃痛を「ストレスのせい」「不規則な生活のせい」と受け止め、市販の胃薬でしのいでおられる方も少なくありません。その背景にピロリ菌感染や十二指腸潰瘍が潜んでいるケースは決して稀ではありません。

当院の内視鏡担当医は、症状を抱えながらも受診のきっかけがつかめずにいた患者様と数多く向き合ってまいりました。若い世代こそ、ピロリ菌の有無を一度確認しておくことが、その後の長い人生で胃の健康と付き合っていく上での大切な一歩となります。

胃カメラ検査による診断と治療

十二指腸潰瘍の確定診断には、胃カメラ検査による直接の観察が欠かせません。胃カメラは食道、胃、十二指腸の入口部分までを観察できる検査ですので、十二指腸の潰瘍も胃と同じ検査でしっかりと確認できます。潰瘍の位置や形、大きさ、出血の有無を細かく評価したあとで、必要に応じて止血処置や組織の採取を同時に行うことが可能です。

検査の場でピロリ菌の有無を調べる検査も併せて実施できますので、診断から治療方針の決定までを効率良く進めることができます。

こんな方は胃カメラ検査をおすすめします

下記に該当される方は、胃カメラ検査をご検討ください。

  • 空腹時や夜間に、みぞおちの痛みを感じることがある方
  • 食事をすると胃の不快感が和らぐと感じておられる方
  • ピロリ菌の感染歴がある方、もしくは検査をされたことがない方
  • 20代から40代でお腹の不調を繰り返している方
  • 解熱鎮痛剤を長期にわたって服用されている方
  • 黒っぽい便が出た方
  • 健診で貧血を指摘された方

神戸市須磨区の小野クリニックでは、若い世代の方も気軽にご相談いただけるよう、検査前のお話の時間を十分に確保しております。鎮静剤を用いた胃カメラ検査にも対応しておりますので、初めての方もご安心ください。

当院での十二指腸潰瘍への対応

十二指腸潰瘍に対しては、胃酸の分泌を抑えるお薬による治療を基本としつつ、ピロリ菌感染が確認された方には除菌治療を積極的にご案内してまいります。十二指腸潰瘍は除菌治療によって再発率が下がることが知られており、根本的な再発予防に直結する治療として、その意義は特に大きいと言えます。併せて、解熱鎮痛剤の長期服用が背景にある場合は、処方された医療機関と連携の上で服薬内容の見直しを進めてまいります。

万が一、出血や穿孔をきたしている重症例では、提携医療機関の専門医へと速やかにおつなぎいたします。潰瘍が落ち着いた後の経過観察と、ピロリ菌除菌後の効果判定、その後の定期的な胃カメラ検査までを通して、長くお付き合いいただける関係を当院で築いてまいります。

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