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貧血を指摘された方へ

貧血は健診の血液検査で指摘されて気づく方もおられれば、立ちくらみや息切れといった体調の変化から自覚する方もおられ、出会い方は人それぞれです。鉄分不足や女性の月経が原因となるケースがよく知られていますが、消化管からの慢性的な微量出血が背景に潜んでいることも少なくありません。
貧血を「鉄分が足りないだけ」と片付けてしまえば、出血源となる病気を見逃してしまいます。胃や大腸の病気、特にがんが原因となるケースもあるため、貧血の正体を確かめることは、ご自身の体を守る大切な一歩となります。
こんな症状はありませんか?
- 立ちくらみやめまいがする
- 階段を上る時に息切れする
- 慢性的な疲労感、だるさが続いている
- 顔色が悪いと周囲から言われる
- 爪が割れやすくなった、変形してきた
- 氷を異常に食べたくなる(氷食症)
- 頭痛や動悸を感じやすい
- 集中力が落ちている
特に氷を頻繁にかじりたくなるという感覚は、鉄欠乏性貧血の特徴的なサインとして知られています。心当たりがある方は、早めに医師に相談して貧血の有無を確かめておくことをおすすめいたします。
こんな方は早めの受診を
- 健診で貧血(ヘモグロビン値の低下)を指摘された
- 立ちくらみや息切れが続いている
- 便潜血検査で陽性を指摘された
- 便通の変化(便秘、下痢、血便)を伴う
- 原因不明の体重減少がある
神戸市須磨区の小野クリニックでは、内視鏡専門医が胃カメラ検査と大腸カメラ検査を担当しています。上記のような症状がある時は消化器の病気が疑われるので、なるべく早く当院へ相談してください。
考えられる原因
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃や十二指腸の粘膜が深く傷ついた状態で、慢性的な微量出血を起こすことがあります。ピロリ菌感染や解熱鎮痛剤の長期服用が背景となるケースが多いです。
胃がん
胃がんからの慢性的な出血が、貧血のきっかけとなることがあります。早期では他の症状に乏しいケースも多いため、健診の貧血指摘が発見のきっかけになることも少なくありません。
大腸がん
大腸がんからの微量出血が積み重なって、貧血を引き起こします。特に右側の結腸にあるがんは、便と一緒に運ばれる間に血液が混ざってしまい、目に見える血便としては気づかれにくい傾向があります。
大腸ポリープ
大きくなった大腸ポリープが表面から出血を起こし、貧血の原因となることがあります。多くは良性ですが、腺腫タイプは将来がん化する可能性があるため、見つかった段階で切除を検討します。
潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜に慢性的な炎症や潰瘍ができる指定難病で、長く続く出血が貧血につながることがあります。血便や下痢、腹痛を伴うのが特徴です。
胃粘膜下腫瘍
胃の粘膜の下にできる腫瘍で、表面に潰瘍ができると出血の原因となることがあります。多くは良性ですが稀に悪性腫瘍(がん)が混じっていることもあるので、慎重な対応が必要となります。
痔(慢性的な出血)
痔からの少量の出血が長く続くと、貧血を引き起こすことがあります。ただし、痔と並行して別の消化器の病気が隠れているケースもあるため、痔だけが原因と決めつけないことが大切です。
消化器以外の原因
月経による失血、鉄分摂取の不足、ビタミンB12や葉酸の不足、慢性腎臓病、骨髄の病気なども貧血の原因となります。これらが疑われる場合は、それぞれの専門医療機関と連携した対応を行います。
放置しないでほしい理由
貧血の裏に潜む病気の発見
「貧血くらい大丈夫」「鉄分不足だろう」と片付けてしまうのは、もったいないことです。鉄欠乏性貧血の背後には、消化管のどこかで起きている慢性的な出血が隠れていることがありますので、その出血源が重大な病気であるケースも少なくありません。
貧血を指摘された段階で内視鏡検査を受けておけば、消化器がんであっても少しの治療で完治を目指せる可能性があります。
症状の改善には原因へのアプローチを
鉄剤の服用で貧血の数値は改善することがあります。しかし、出血源となる病気が放置されたままでは、お薬をやめると貧血が再発してしまいます。貧血を根本から改善するためには、出血の原因となっている病気そのものへ対応が重要です。
当院での貧血への対応
問診と必要な検査の組み立て
貧血の指摘を受けた経緯、体調の変化、便の状態、お食事や生活背景などを伺った上で、胃カメラ検査や大腸カメラ検査をご案内するかを判断します。
検査結果を踏まえた治療のご提案
検査でわかった内容に基づいて、それぞれの病気に合わせた治療を組み立ててご提案します。胃潰瘍にはお薬による治療、ピロリ菌感染が見つかった場合の除菌治療、大腸ポリープが見つかった際の検査の場での切除など、原因に応じた対応を行います。併せて鉄剤の処方や、お食事に関するアドバイスも進めてまいります。
提携医療機関での治療と長期的なフォロー
進行したがんなど、当院の設備では対応しきれないケースについては、提携医療機関をご紹介して適切な治療へとつなげます。ご紹介先での治療を終えられた後は、当院にて引き続き経過観察を担当させていただきますのでご安心ください。
